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PRESS RELEASE

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2021 / 07 / 12

ジャパンハイドロ 世界初となる水素燃料フェリーをツネイシクラフト&ファシリティーズ社より受領

ジャパンハイドロ株式会社(本社 広島県福山市沼隈町常石1083番地 代表取締役 神原宏達)は7月12日、水素混焼エンジン搭載19総トン型アルミ合金製旅客船「ハイドロびんご(Hydro BINGO)」をツネイシクラフト&ファシリティーズ社より引渡しを受けました。

本船は、水素と軽油の混焼エンジンを2機搭載した双胴船で、旅客の搭乗を目的とした世界初となる小型旅客船です。ベルギーのCMB社と共同開発したシステムにより、航行時に排出されるCO2など地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を大幅に削減したエコシップで、これまでのディーゼルエンジンと比較して、最大50%のCO2排出削減を実現しています。

本船後部に可搬式の水素貯蔵タンクを装備し、軽油と別のラインを通じてエンジンへ水素を供給して混焼する仕様となっているため、岸壁に水素充填の設備が必要なく、水素を供給するための輸送または設置が容易です。また、IGFコードの機能要件および水素燃料特殊性を踏まえて作成された「水素燃料電池船の安全ガイドライン」(国土交通省HP掲載)に沿って水素・軽油二元燃料船の設計を反映した様々な水素燃料設備を有しており、日本小型船舶検査機構(JCI)の検査に合格しています。

ジャパンハイドロでは、本船の共同開発において培った技術を活かして、今後も船舶や港湾設備などへの水素エンジンの適用提案を通じて水素社会の実現への貢献を目指してまいります。

■「ハイドロびんご(Hydro BINGO)」の概要

船名:「ハイドロびんご(Hydro BINGO)」
船質及び構造:耐食アルミニウム合金製
全長×船幅×深さ:19.4m(LOA)×5.40m×1.75m
総トン数:19トン
主機関:連続最大出力 441kw(600PS)×2,300min-1×2機
速力:航海速力 23kt
最大搭載人員:82名(旅客80名、乗組員2名)
建造工場:ツネイシクラフト&ファシリティーズ浦崎クラフト工場

竣工した「ハイドロびんご(Hydro BINGO)」

竣工した「ハイドロびんご(Hydro BINGO)」